ひざ痛の原因である軟骨とは いったいどんな骨なのでしょうか?
軟骨細胞を培養したものを顕微鏡で見てみると、なんと軟骨は、軟骨細胞が作り出していたことが判明しました。
さらに、この軟骨細胞はコラーゲン(タンパク質)とプロテオグリカン(糖)という、軟骨が軟骨であるための独特の物質を作り出していることもわかりました。
コラーゲンは、軟骨を少し硬めに保つ役割を持っていて、これによって軟骨はちょうど空気を入れたタイヤ程度の固さに保たれています。
プロテオグリカンは、ブラシのような形状をしていて、水分をたっぷりと蓄えることができます。これによって、軟骨の滑りやすい性質が生まれるのです。
ところが
軟骨細胞が削れてしまう第一の理由は、運動でも加齢でもなく、軟骨細胞が酸素を得られなくなって死んでしまうことです。
通常、軟骨細胞は酸素のエネルギーを得て、プロテオグリカンを作り出していますが、酸素が得られない場合にはいわゆる酸欠状態になり、軟骨細胞自体が死んでしまうことがあります。
軟骨細胞が死んでできた軟骨の欠片がひざの内部を漂うと、滑膜(かつまく)を刺激して炎症を起こします。
そう この炎症こそが、痛みの原因なのです。
つまり ひざは、軟骨が削れるから痛いのではなく、削れた軟骨が滑膜を刺激して炎症を起こすから痛いのです。
いったん、滑膜に炎症が起こると、もっと悪い事に、炎症が起こったときに、
ひざ内部に痛みを引き起こす化学物質のサイトカインが出ます。
これが曲者で、生きている軟骨細胞まで殺してしまい、痛みがさらにひどくなると言う悪循環を生みます。
